7月日语能力考试1级读解文法

2009年7月日语能力考试1级读解文法<読解・文法>問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい次の文章は、「ぼく」と「明子」の夫婦と二人の子どもについてのものであるぼくたち、とりわけ明子は、親に似すぎている娘の①そういう傾向をなんとか、(注1)食いとめ逆転すべく、必死だっただれでもいい、友だちが欲しいこういう切実な思いは、弟の方の充実した遊びの世界の興奮を一方で(注2)目のあたりにしている親にしてみれば、実現不可能であるはずのないことに思えるが、よその子を親がよびに行くのも、娘をつれて友だちを探しにいくのも不自然だ親にできることは、②祈る思いで周辺の子どもたちに気を配ることしかなかった外で遊ぶこと、友だちと遊ぶことをなにより喜ぶ親をもてば、子どもははじめは親を安心させようとして、期待に沿うように努力しはじめるそして、彩子と近づきになった子どもたちは、親の祈りにもとづく感謝や解放感を敏感に察知していった、家の内外に、子どもが集まりはじめた。
娘はようやく、孤立が無意識のうちに自ら招いたものにすぎず、自分次第でどうにでも打開できるものだ、ということに気づいていったその点では、ぼくたちは彩子の勘のよさ、(注3)感受性の鋭さに感謝したけっして社交的とはいえないまでも、彼女が遊びのたのしさを知り、すすんで友だちのところにたずねていくようになったころ、③ちょっとした事件が起こった夏のある日、明子が彩子と核におもしろがって(注4)怪談を話してやった、ごく短い簡単な話だったが、幼い二人は本当にこわがり、かつ喜んだ母の口まねで自分で言ってみて、次の瞬間「わあっ、こわい!」と耳をふさぐ遊びにまで発展し、友だちにも(注5)吹聴したらしいのだ、「またやって、またやって」としきりに(注6)リクエストされ、日時まできめられてしまったむろん、明子はごく気楽に受け合い、すぐ忘れてしまったのだが、その約束した当日、子どものはりきり方が異常だったタ方になると「おばちゃん、何時から?」と聞きにくるよその子の上ずった声で、ぼくたちは事態の④意外な進展に気がついたのである、「ごはん食べたらすぐ来るから、わたしが来るまで絶対はじめないでよ」と念を押す子もいた。
⑤怪談大会がはじまったのは七時をすぎていた部屋を暗くし、十二、三人の子どもを相手にシーツをかぶって明子は(注7)熱演した「もういい、おばちゃんやめて!」という女の子、「ウソにきまってらあ」と(注8)ムキになって強がる子、泣き出す(注9)寸前で辛うじてがんばっている子それらの熱気が部屋に充満したふつうの人には事件とはいえないことだけれど、わが家にとっては、実際、記念すべき事件だった、とぼくはいまでも思っている、なぜなら、この夜がわが家に子どもたちが不特定のつながりのまま押し寄せた最初の経験であり、以後、⑥この事態が日常化していくのだから斉藤次郎『子どもを見直す』による)(注1)食いとめる:悪化しないようにする(注2)目のあたりにする:目の前で面接見る(注3)感受性:物事を敏感に感し取る力(注4)怪談:幽霊や鬼などが出てくる怖い話(注5)吹聴する:言って広める(注6)リクエストする:注文する(注7)熱演する:熱心に演技などをする(注8)ムキになる:意地を張る(注9)寸前:直前問1 ①「そういう傾向」とはどのような傾向と考えられるか。
1 感受性が鋭すぎて、仲良くできる友だちが限られてしまう傾向2 他人に気を遣い、友だちが増えるような工夫をあれこれ考える傾向3 社交的に振る舞えず、自ら友だちを作ろうとすることができない傾向4 友だちがいないことで解放感を抱いて、好きなように振る舞う傾向問 2 ②「祈る思い」とは、どのような思いのことか1 娘に早く友だちができてほしい2 親に期待をしすぎないでほしい3 遊んであげるから感謝してほしい4 遊びの世界の興奮をわかってほしい問 3 彩子がその周りの変化を表す順序として、適切なものはどれか1 親が呼んできた周辺の子どもと彩子が遊ぶ↓彩子が友だちと遊ぶのは実現不可能だと感じる↓彩子が孤立を深める2 親が周辺の子どもに彩子の友だちになってくれるよう気を配る↓友だちが彩子の思いを感じ取る↓彩子が社交的に振る舞うようになる3 彩子が親に弟の遊ぶ姿を見せられる↓彩子が弟の充実した世界をうらやむようになる↓彩子が本当の遊びの楽しさを知る4 彩子が親を気にして友だちを作って遊ぶように努力する↓友だちが彩子の家に集まるようになる↓彩子が目分から友だちと遊ぶようになる問 4 ③「ちょっとした事件」とは、どのような出来事であったか。
1 娘が家族に怪談話をしたことで、それを聞きに弟の友だちが怖がりながらも興奮して家にやって来た2 娘が母親のまねをして友だちに怪談話をしたところ、娘は嫌われてしまい友達の中で孤立していった3 妻が自分の子どもに怪談話をしたのを契機に、それを聞きに子どもの友だちも家に集まって大いに盛り上がった4 筆者が家族や近所の子どもたちに怪談話をしてやったら、子どもたちが怖がり泣き出して大騒ぎになってしまった問5 ④「意外な進展」とあるが、なぜ意外だったのか1 大人から聞いた怪談話を、子どもたちはそれよりうまく友だちに話して聞かせていたから2 怪談話を近所の子どもたちにしてあげたら、子どもたちは予想外にがんばって聞いていたから3 自分の子どもたちに怪談話を聞かせると、子どもたちは楽しむどころではなく怖がっていたから4 軽い気持ちで怪韻話を引き受けたのだが、聞きに来る子どもたちはそれ以上に期待していたから問 6 ⑤「怪談大会」は、どういうものだったか1 明子が彩子と友だちを招いて、自宅で開いた。
2 明子が子どもたちの頼みを受けて、自宅で行った3 彩子が母のまねをして、友だちに怪談話を聞かせた4 彩子が計画を立てて、友だちをたくさん呼んだ問 7 ⑥「この事態がほぼ日常化していく」とあるが、それは日常的にどうなることと考えられるか1 筆者夫婦の思い以上に、子どもの友だちがいつもこの家に集まってくるようになること2 筆者の妻が子どもの友だち作りのために始めた怪談大会を、何度も開くようになること3 娘を孤立させないように、子どもの友だちを筆者夫婦の家に招いて遊ばせるようになること4 筆者夫婦が抱く期待にこたえるために、子どもの友だちがこの家に来て娘と遊ぶようになること問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なのを、1・2・3・4から一つ選びなさい1)模倣であれ、後追いであれ、技術開発は企業を活性化し、発展と成長の(注1)原動力となる戦後の企業発展の歴史を見ると、模倣から始まった技術は、やがて完成度を高め企業を大きく成長へと導いた。
その過程で、世の中になかった技術の開発があれば、その企業は一流の企業として市場から尊敬を集めたしかし新技術や新製品は、すぐさま模倣され、やがて市場での(注2)シェア争いが始まり、価格競争になる成功した企業は規模拡大に突き進み、関心は(注3)自社の時価総額に移ってくるそして、収益につながらない研究部門や工場を軽視し、経営効率を求め規模拡大の(注4)路線をひた走るようになり、①これと引き換えに、徐々にではあるが未来への夢とロマンが失われていくこれは真の(注5)オリジナリティーを持たない企業やそれを失った企業の②避けられない宿命である、市場に需要拡大が止まり、自社の成長が止まると、内部は停滞ムードに覆われ、輝きを失い、業績は低迷を始めるいかなる企業にも例外はない、企業経営における夢とロマンは、新技術の開発、管理技術の向上、新しいビジネスモデルの構築などを通じてしか生まれてこない経営効率は企業評価の基準ではあるが、それを追求した結果、夢とロマンを見失い、業績の低迷が始まるとは皮肉なことである。
中略)今、我々に最も欠けているもの、それは(③ )、大きな夢と心躍るロマンである「経済気象台」朝日新聞2007年13月29日付朝刊による)(注1)原動力:動かす力(注2)シェア:市場で占める割合(注3)自社の時価総額:会社が発行した全ての株式の、その時その時での価格(注4)路線をひた走る:その方針をあくまで進める(注5)オリジナリティー:独創性問1 ①「これ」とは、何をさすか1 経営効率のために求められる企業の規模拡大2 成功した企業が関心を寄せる自社の時価総額3 技術開発のために欠かせない管理技術の向上4 市場での企業間のシェア争いによる価格競争問2 ②「避けられない宿命」とは、どのようなことか1 自社の業績が停滞して未来への展望を持てなくなり、価格競争にのみ関心が向くこと2 経営効率第一と考え未来への夢とロマンを見失ったため、企業として成長しなくなること3 完成度の高い独自の技術を持つ企業が、その技術を他社から後追いされてシェアを奪われること4 市場での需要拡大が止まったために、自社のオリジナリティーを捨てなければならなくなること問3(③)に入る適切なものはどれか。
1 金(カネ)と言う原動力で活性化する2 金(カネ)と言う確実な利益を得られない3 金(カネ)と言う価値基準では評価できない4 金(カネ)と言うはっきりした結果をもたらす問4 筆者によると、企業経営で重要なことは何か1 未来への展望を持ち、企業の独創性を失わないで経営を進めること2 停滞ムードを確り、他社の模倣や後追いでシェア拡大を進めること3 世間からの企業評価を高めるために、経営効率の追求を進めること4 業績の低迷に動揺せず、夢やロマンのために需要拡大を進めること(2) 好き嫌いを言葉で説明するのは難しい人に会ったら「何となく好きなタイプ」とか(注1)「いけ好かない奴」といった感情が自然に生まれるどこかに理由はあるのだろうが、うまく言葉にできない「どうして私のことを好きなの」と尋ね合う恋人達は、この意味で①滑稽である「優しいから」「しっかり者だから」と明朗な答えを返したとしても、「優しくて、しっかり者ならば誰でもよいのか」と問われれば、言葉に(注2)窮する注3)好悪の理由を言語化することは叶わぬ試みなのだ。
では、言葉を話せない乳児は「いい人」と「悪い人」を区別できるだろうかイェール大学のハムリン博士の実験が、この疑問に明快な答えを与えている生後6ヵ月の乳児に、(注4)円盤に二つの目が描かれた可愛い(注5)キャラクター「クライム君」を見せるクライム君は斜面を登ろうと努力しているここで新キャラクターA とBが登場するA はクライム君を背後から押して登るのを手伝ってくれるBは坂上から押し下げて邪魔をするすると乳児はA を長く眺めたり、あるいはA に手を押ばしたりするようになるBよりもAが好きなのだたとえば三歳児はまだ(注6)「かくれんぼう」ができないただ瞼を閉じて持っている自分から見えなければ、(注7 )鬼役からも見えないと考えているわけだ一般に、他人の立場で状況を把握できるのは4歳以降だといわれる一方、いい人かどうか判断するのは6ヵ月齢の脳で可能なわけだから、②「他者評価」はずいぶんと原始的行為だと言える私達の社会コミュニケーションも、明示的理性とは異なる非言語的直感が意外なほど支配しているに違いない。
池谷裕二「あすへの話題」日本経済新聞2007年15月5日付夕刊による)(注1) いけ好かない:好きになれない(注2) 窮する:困る(注3) 好悪:好き嫌い(注4) 円盤:丸い形をした平たいもの(注5) キャラクター:ここでは、登場人物(注6) かくれんぼう:隠れた子供を探して見つける遊び(注7) 鬼役:かくれんぼうで隠れた子供を見つけてつかまえる子供の役問1 ①「滑稽である」とあるが、なぜ滑稽なのか1 感情を表す言葉はさほど豊富ではないから2 好き嫌いの感情は非論理的なものであるから3 明快に説明しても聞く人はそう感じないから4 説明しているうちに感情的になってしまうから問2 ハ__________ムリン博士の実験で、どのようなことが分かったのか1 生後6ヵ月の乳児は、困っている人を見ると助けようとする2 生後6ヵ月の乳児は、新しいキャラクターを好む傾向がある3 生後6ヵ月の乳児は、いい人と悪い人を見分けることができる4 生後6ヵ月の乳児は、動くものを見つめたり触ろうとしたりする。
問3 ②「他者評価」の説明として正しいものはどれか1 その人への好悪を直観的に感じ取るから2 他人が自分をどう見ているか察すること3 他人の立場から状況を把握し判断すること4 直接見えなくてもその人の存在に気づくこと問4 本文の内容に合っているのはどれか1 大人は明示的理性によるコミュニケーションが支配的だが、4歳以降の子供は意外なほどそうではない2 3歳児は自分の気持ちを言葉で相手に伝えることはできないが、4歳以降になるとできるようになってくる3 人間のコミュニケーションは直感により行われているところがあり、好き嫌いの判断は6ヵ月の乳児でも可能である4 人間は、生後6ヵ月ではまだまだ原始的なコミュニケーションしかできず、大人と同じように好悪を言葉で説明できるのは4歳以降だ3) 街中や乗り物の中で(注1)アナウンスは、必要な情報以外は聞き流してしまうことが多い先日ある私鉄電車に乗っていて、耳に残る①アナウンスを聞いてもうじき終点というとき、車掌らしき男性の声で「本日も沈み、寒くなってまいりました、皆様お気をつけてお降りくださいませ。
すてきな週末を過ごされますよう、お祈り申し上げております」と、確かこのような言葉だった車中の人々は、一瞬(注2)聞き耳をたてたり、顔を見合わせ(注3)クスリと笑ったり、それぞれ反応は違ったが、何となく和やかな雰囲気になって降りていった飛行機や新幹線などでは聞いたかもしれないが、この私鉄でこのようなアナウンスを聞いたのは初めてだゆっくり考えつつ言っているような(注4)口調だったので、たぶん個人的なサービス精神で言ってみたのではないかと思うそれとも、私が知らないだけで、日没時にはそう言う②決まりになっているのかもしれないが、(注5)マニュアル(注6)棒読みしているアナウンスが多い中で、たまに(注7)機転をきかせた言葉にふれると、それだけで新鮮に思い、人間味を感じてしまうから不思議だとはいえ感じ方もいろいろなので、よけいな情報を聞きたくない人もいるだろう口調や、タイミング、時間帯などによってうるさく感じる場合もあるかもしれないので、③そこは難しいところだが、乗り物などの場合、動かしている者と乗っているもの、お互いに人間なのだと意識できるという意味では事故抑制にもつながるかもしれない。
印刷された年賀状でも、たったひと言(注8)直筆の言葉が添えてあるだけで、親しみを感じられるように、マニュアル化された言葉の中にもほんのわずか、自分の言葉が含まれていると人間味を感じることができるのだと思わせられる出来事だった神田茜「断」産経新聞2007年11月17日付朝刊による)(注1) アナウンス:ここでは、車内放送(注3) くすりと笑う:軽く笑う(注4) 口調:話し方、話す様子(注5) マニュアル:やり方を説明したもの(注6) 棒読み:単調な読み方(注7) 機転をきかせる:工夫して上手に対応する(注8) 直筆:その人の手で書いたもの問1 この①「アナウンス」が筆者の耳に残ったのはなぜか1 内容がおかしかったから2 適切な情報が得られたから3 言葉遣いが丁寧だったから4 情緒的な味わいがあったから問2 ②「決まり」とはどのような決まりのことか1 その時間になると、筆者が聞いたのと同じアナウンスをする2 どんな客にも分かるように、明確にアナウンスの言葉を発音する3 決まった時間に、普段のマニュアルをいっそう丁寧にゆっくり読む。
4 サービス精神を発揮して、客を喜ばせることを必ずアナウンスする問3③「そこは難しいところだ」とあるが、何が難しいのか1 いいタイミングで的確な情報をアナウンスすること2 状況に応じ内容や言い方を判断してアナウンスすること3 乗客に好感を持たれるような口調でアナウンスすること4 聞きたくない人もいるだろうと想像してアナウンスすること問4 本文の内容に合っているのはどれか1 アナウンスでは、乗客に直接語りかける言葉を使わない限り、情報が正確に伝わりづらい2 マニュアル通りのアナウンスだけでなく、自分の言葉を付け加えれば、乗客にその温かさが伝わる3 車掌はマニュアル化されたアナウンスに自分の言葉を足すことで、乗客の安全を確保するべきである4 自分の言葉が入っていなければ、どんなによくできたアナウンスのマニュアルも効果が発揮されない問題Ⅲ 次の(1)から(5)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なのを、1・2・3・4から一つ選びなさい〔1〕環境問題は深刻である、また、生命科学の研究は、われわれが理解し納得できるスピードを超えて速く進んでいる、科学によって引き起こされた、あるいは引き起こされるかもしれない問題は、科学の力を借りて解決されなくてはいけないことはいうまでもないが、また、科学の力だけでは解決されるものでもない。
解決には科学看だけではなく、科学を専門としない人の参加も必要である「社会のなかの、社会のための科学」という認識に基づいた科学を専門とする人の行動が必要とされている一方、市民の側も、専門家に任せず、科学的素養に基づき、自ら、適切な判断や選択をする必要がある〔黒田鈴子『科学を育む』による〕(注1)参画:加わること(注2)素養:学んで身につけたこと【問い】筆者の考えに沿うものはどれか1 市民が専門的な科学の知識を身に付けらけるように、科学省が手助けしなければならない2 科学者のみならず、市民も科学の専門的知識を身につけ科学の専門家とならなければならない、3 科学的素養を持たない市民でも適切な判断や選択ができるように、科学者が配慮しなければならない4 専門家だけで問題を解決しようとせず、市民もその科学の素養によって解決を目指さなければならない〔2〕我々は何にでも意味を見つけたがります、どんなものでも意味がなくては落ち着きません、意味とは、とりもなおさず、わからないものをわかるようにする働きがある、目の前に得体の知れないモノを突き出されると、われわれの心は当惑します、必ず「それ、何?」と聞きます。
あるいは思わず手を伸ばして触ろうとします、触って何かわかろうとするのです、あるいは、それほど素直でない人は、心の動揺を隠して、知ったぶりをしつつ、心の中では必死になって、それが何かを知ろうと手掛かりを求めます意味がわからないままではわれわれの心は落ち着きませんそれが生物としての自然な傾向なのです、(山鳥重『「わかる」とはどういうことか一認識の脳科学』による)(注1)とりもなおさず:すなわち(注2)得体のしれない:それが何であるか全くわからない(注3)当惑する:困る(注4)知ったかぶりをする:知らないのに知っているふりをする【問い】筆者の言う「生物としての自然な傾向」とは次のどれか1 手掛かりを求めて素直になる2 得体の知れないものに必死になる、3 ものごとを理解し心を安定させる4 知ったかぶりをしていることを隠す〔3〕人が何に価値を見いだすかは、その人が自分で決めるものである他人に言われて、規則で決まっているから、はやっているからとかという「外にある権威」に従うのではなく、何が自分にとって価値があるかは、自分の「内にある権威」に従って、つまり、独自の体験と論理と直感によって決めるものだ、その意味で、価値を認知する源は「閉じて」いる。
金子郁容『ボランティアモウーつの情報社会」による)(注)認知する:ここでは、認識する、認める【問い】「価値を認知する源は『閉じて』いる」とあるが、どんな意味か1 その人自身が認めることは、その人以外にとっても価値がある2 何に価値があるかという判断基準は、その人だけが持つものである3 価値があると他人が思うことは、自分の価値観によっても肯定される、4 体験、論理、直感の源は、その人が価値を見いだせるものの中にある4)足手口を動かすというのは、大まかな括りで言えば、脳の運動系と呼ばれる機能を使うことです活性化させたいのは思考系なのに、なぜ運動系の機能を使うのかと思われるかも知れませんが、その理由は、次のように考えると納得されやすいでしょう私はここに、多くの現代人が脳に関してもっとも誤解している点があるような気がしますが、人間の脳は、思考系がそれだけで存在しているわけではありません人間に至る生物の進化の過程や赤ちゃんが人間らしい高度な思考力を獲得していく過程を考えてみても分かる通り、思考系以前に感情系や運動系などの機能があります。
中略)その前段階の機能を十分に動かしておくことが、実は、その日の思考系を活性化させるのにも有効な手段になります築山節『脳が冴える15の習慣記憶?集中?思考力を高める』による)(注)大まかな括りで言えば:おおざっぱにまとめると【問い】筆者の言う、脳についての正しい理解はどれか1 生物の進化の過程を見ていくためには、脳の運動系の機能が重要である2 運動系の活性化のためには、脳の高度な思考系の機能を獲得すべきである3 脳をよりよく発達させるためには、思考系の機能の活性化が不可欠である4 脳の思考系の活性化のためには、運動系の機能を働かせておくことも必要である〔5〕下のグラフは、小学校の5年生から中学校の3年生までの子どもたちを対象に、よく遊ぶ友だちの種類について、学年別に複数回答で答えてもらった結果をまとめたものである学年別、よく遊ぶ友だちの種類(複数回答) 平成8年平成13年総数総数男女小学5年小学6年中学1年中学2年中学3年総数100.0100.0100.0100.0100.0100.0100.0100.0100.0同じクラスの子63.562.663.262.076.578.256.646.858.6違うクラスの子41.841.241.840.640.041.539.936.448.2違う学年の子13.311.613.79.528.016.65.36.44.8家の近所の子23.118.520.116.934.028.814.512.46.4塾やけいこ事で一緒の子9.68.07.18.86.59.69.64.89.2クラブや部活で一緒の子39.331.630.233.013.516.246.148.030.9前の学校や幼稚園で一緒だった子9.57.38.56.23.03.116.28.45.6その他5.54.74.05.33.53.16.15.64.4特に決まっていない16.016.616.316.910.08.318.422.422.1【問い】このグラフから言えることは次のどれか。
1 学年が上がるにつれて、同じクラスの子と遊ぶという回答の割合が減り、違うクラスの子と遊ぶと答えた子が増える同様に、年齢とともに、違う学年の子と遊ぶという回答と、家の近所の子と遊ぶという回答が少なくなっていき、クラブの友だちと遊ぶという子が増加していく塾やけいこ事関係の友達と遊ぶ子どもの割合はかなり低い2 学年が低いと同じクラスの子と遊ぶ割合が高く、近所の子と遊ぶという回答がそれに続くが、学年が上がるとそれが逆になる加えて中学生はクラブの友だちと遊ぶ子どもが埴える傾向が見られクラスを越えたつき合いが中学生になると多くなるものと思われるまた、中学1年は前の学校の友だもと遊ぶ子どもが目立って多い3 小学生は同じクラスの子と遊ぶ子どもの割合が最も高く、続いて違うクラスの子、家の近所の子という順になっている中学生は、同じクラスの子が1位であるのは同じだが、次がクラブの友だち、違うクラスの子、家の近所の子という順である、また、中学生は前の学校の友だちと遊ぶ子も多く、友だち関係の広がりを感じさせる。
4 小学生は同じクラスの子と遊ぶ子どもの割合が最も高いが、中学生はクラブの友だちと遊ぶ子も多くなる、加えて小学生は違う学年の子と遊ぶ割合が中学生よりも高いが、それは小学生は家の近所の子と遊ぶという回答が多いことと関係がありそうだまた、中学生は、よく遊ぶ子が特に決まっていないという回答が目立って多くなる問題Ⅳ 次の文の__________にはどんな言葉を入れたらよいか1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい25)一度使用した商品は、理由のいかん__________、返品、交換には一切応じることができません1.によっては2.にかかわらず3.をよそに4.をものともせず(26)彼は歌手としての活動の__________、小説家としても活躍している1.かたわら2.うちに3.ところ4.そばで(27)「努力__________成功はない」と言う言葉は、祖父の口癖だ1.にとどまらず2.に限らず3.なくして4.をもって(28)たとえ不合格__________、君の今までの努力は無駄ではないよ。
1.だとしても2.だったら3.でないことには4.であるなら(29)Eメールを使うように__________、ほとんど手紙を書かなくなった1.なろうとも2.なるともなれば3.なったことだから4.なってからというもの(30)子供では__________、もう少し冷静に話し合うべきだ1.あるものを2.あるまいし3.ありながらも4.ありがちで(31)この家具は、複雑的なデザインが華やかな色彩__________素晴しい製品となっている1.とあいまって2.ともなると3.にして4.にそくして(32)連休と__________、遊園地は相当な混雑だったようだ1.いっては2.すると3.して4.あって(33)今日は暑くなるかと__________、むしろ寒いぐらいだった1.思うからには2.思ったことに3.思いつつ4.思いきや(34)腰を痛めてしまい、歩くこと__________立つことも難しい1.ばかりに2.をおいて3.はおろか4.につけ(35)私は語学の才能がないようで、新しい言葉を習う__________忘れてしまう。
1.あとで2.そばから3.が最後4.と見るや(36)ここまで業績が悪化するに__________、工場の閉鎖もやむを得ないと判断した1.でらしては2.かこつけては3.向けては4.至っては(37)今回のイベントは、前回__________好評だった1.ならまだしも2.ともなく3.にもまして4.ばかりか(38)きのうの演奏は、最高の出来とは__________、かなり良かったと思う1.いいながら2.いうにおよばず3.いえないほど4.いえないまでも(39)自分は関係ないと__________ばかりの夫の言動に腹が立った1.いわん2.いわず3.いいたい4.いおう(40)エネルギーの問題がこれほど深刻になった__________、世界各国が協力して、ただちに対策を立てるべきだ1.からして2.だけあって3.以上4.一方(41)近頃は、レストランなどで騒ぐ子供を__________ものなら、逆にこちらがその親に文句を言われてしまう1.しかった2.しかる3.しかろう4.しからん(42)その新たな雇用対策が有効で__________、結果が出るのはまだ先のことだ。
1.あるかいなか2.あるからには3.あってにしては4.あってはじめて(43)山口さんは悩んだ__________、家族と離れて単身赴任することにしたそうだ1.てまえ2.あげく3.こととて4.とおりに(44)社長一人が必死に__________、この会社が大きく変わるとは思えない1.なったもので2.なったところで3.なるところで4.なるもので問題Ⅴ 次の文の__________にはどんな言葉を入れたらよいか1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい45)環境問題への関心が高くなり、車ではなく電車を用する人が__________1.増えるかねる2.増えてばかりいる3.増えつつある4.増えようことか(46)鈴木さんは山田先生の遠い親戚__________1.からあります2.からなります3.にたえます4.にあたります(47)風邪で喉が痛くて、声を__________1.出そうにも出せない2.出してもともとだ3.出さざるをえない4.出さずにはおかない(48)体調はもうすっかりよくなりましたので、どうぞご心配__________。
1.なし2.なく3.なき4.なけれ(49)妹:「お兄ちゃん、部屋の電気__________」兄:「あ、ごめん、ごめん」1.つけるっぱなしだよ2.つけたっぱなしだよ3.つけてっぱなしだよ4.つけっぱなしだよ(50)「危険!工事中につき、__________」1.立ち入りたまえ2.立ち入るべからず3.立ち入ること4.立ち入らざる(51)今回の調査で事故の原因が明らかに__________1.なってやまない2.なってみせる3.なるものと思われる4.なるわけにはいかない(52)高校を卒業して以来、森さんはずっと__________1.会えないままになっている2.会えないよりしかたがない3.会うばかりにしてある4.会うまでもない(53)親友に裏切られたんだから、彼が__________1.落ち込んでもしれている2.落ち込むにはあたらない3.落ち込むのもおもっともだ4.落ち込めばきりがない(54)ぜひ見ようと思っていた映画だったのに、忙しくて__________1.行きそびれた2.行きかけた3.行かずにはいられなかった4.行かないこともなかった問題Ⅵ 次の文の__________にはどんな言葉を入れたらよいか。
1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい55)若い頃は__________一日中テニスをしても何ともなかったそれ__________、最近は一時間やっただけで足が動かなくなってしまう1.をふまえて2.をよそに3.にかかわり4.にひきかえ(56)A:「レポートn締め切りが今週の木曜日に変更されたそうだよ」B:「木曜日__________?それじゃ、いくら頑張っても間に合わないよ」1.とか2.ときたら3.だって4.だこと(57)今年引き下げられた税率が、来年から上がるそうだ短期間でこう何度も__________1.変えられるにこしたことはない2.変えられてはかなわない3.変えるにも変えられない4.変えるどころではない(58)ここに時間を止められる機械がある__________あなたならそれを使って何をしますか1.とします2.といって差し支えありません3.ものですか4.ものではありません(59)君が一人で責任を感じる__________そんなに悩んでいたら体をこわしてしまうよ。
1.にちがいない2.わけではない3.はずがない4.ことはない<読解・文法>問題Ⅰ1 2 3 4 5 6 73 1 4 3 4 2 1問題Ⅱ8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 191 2 3 1 2 3 1 3 3 1 3 2問題Ⅲ20 21 22 23 244 3 2 4 4問題Ⅳ25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 441 1 3 1 4 2 1 2 4 3 2 4 3 4 1 3 3 1 2 2問題Ⅴ 問題Ⅵ45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 593 4 1 2 4 2 3 1 3 1 4 3 2 1 4。